しろいるか&恐竜の創作ほりっく

ものづくりのとりこである筆者が、しろいるかや恐竜になりすまして創作活動に勤しむブログです。小説、4コマ漫画、ぬいぐるみ制作ほか、なんでも挑戦します。

021:ストーリー作成マニュアルを作りたい

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自分の時間について

 仕事が忙しく、家に帰りつく頃にはカラータイマーがピコンピコンと鳴っています。本当は朝まで寝ていたい。が、それをやると逆に気が滅入ることもなんとなく分かっている。なので、とりあえず、景気づけにブログの更新でもと思いパソコンに向かいました。

 私は、自分のやりたいことに時間が使えない日が続くと、

 何のための人生だ!

 みたいなことをすぐ思ってしまう人間です。短絡的。今は年中忙しい仕事ではないのですが、どうしても繁忙期というものはあるもので、歯がゆいです。それでも、自分だけのために遣える時間を持てることを、喜んでいたいと思います。

自分なりのメソッド

 最近は、シナリオや小説を作ることに注力しています。そのための勉強は前々からしているのですが、再開するにあたって、まずは

自分なりのメソッドを作ること

を課題としました。

 「ヘタッピ漫画研究所R」という、漫画論を扱った本がありますが、この中に、HUNTER✕HUNTERの富樫先生が、話作りのメソッドに言及する回があります。 富樫先生は若いころから、話作りの技法をマニュアル化することに取り組んでいるとのこと。曰く、

映画の脚本家の入門書なんかも読んで そこにある技術を自分の中で消化したら 自分なりの名前つけたりしてね

と紹介されています。

 私は富樫先生のファンで、富樫先生の作るストーリーが心から好きです。なので、この方法を真似をすることにしました。書籍はいろいろと読んできたので、それらを踏まえて、好きな作品をあらためて分析。どういう演出やテクニックが潜んでいるかを研究して、仮説を立てる。そして、自分なりに消化できたら、名前をつける。……という、すごく楽しい時間を過ごしています。

 

 似たような話は、HUNTER✕HUNTERの34巻の「あとがき」にも記載があります。

ストーリーを作る際のマニュアルは自分の中にあって、それは全て言語化出来ます

と書いてあります。「全て」という部分が恐ろしすぎると同時に、納得感もあります。「そりゃ、マニュアル化でもできていないと、あんなに面白い話を連発できるはずがないよな」という納得感です。むしろ、「才能のみ、閃きのみでやってまして、手法は毎回違うんですよ」と書いてなくてよかった。

 つまり、(少なくとも、私なりの、という水準でよければ)そういう技術を確立することは「私にも可能なこと」である、ということです。問題は「それをやるには少々の手間暇がかかるけど、果たしてやるのか、やらないのか!?」ということです。そう考えると、

うおおー!! やるやるー!!

の、一択です。燃えてきます。私はこういう、自分の情熱が輝いている瞬間が、最も好きです。

メソッドの研究と課題

 大好きな作品をひとつ選んで、それを冒頭から「脚本家サイドの気持ちで」読み進め、自分の中で理論化できないか、ということを試みています。

 読者の気持ちで読んでいたら、あからさまな演出方法でも、意外と気にせず読んでしまうものです。作者の意図どおり、術中にはまっているわけですね。

 そして、そういう勉強をかじってみると、自分の創作物の練られてなさをビシバシ感じます。私のは、本当にスッカスカに見える。なんの効果も及ぼさない、どこにも効いていない、無駄シーンの連発。将棋で例えると、自陣のどうでもいいところに「歩」を打って、戦局になんの影響も及ぼさない行動にもかかわらず、「ふふふ……絶妙な一手だぜ」とほくそ笑んでいるようなもの。これで、考えて書いたつもりなのだから、赤面するばかりです。よかった、自分は日々、成長しているぞ。(前向き)

 

 さて、漫画などの優れたシーンを分析していて課題だと思うのは、「ひとつひとつの技法はなんとなく分かる。しかし、私は果たして、こういう素晴らしいシーンを、まっさらの状態から構築できるようになるのだろうか?」ということです。

 優れたシーン/演出について、どうしてそれが優れているか? ということは、頑張れば分析することができます。

  • よくよく見ると、伏線をこんな感じで張ってあるな、さりげないぜ
  • あえてここでこういう面を強調してミスリード、で、ここでドーン! という手法だな?
  • こういうことを強調したいから、このテーマを選んだのではなかろうか?

などです。理由をひとつひとつ説明できるような気がしますし、これらを精査していけば、使われている技術の大半は、言語化できるように思います。ものすごく、分かったような気になってきます。

 では、仮にそういう技術をひとつひとつ言語化できたとして、私が作者の側に立ったとき、そのノウハウは活きるのか? というと。……足りないのでは、という気がしています。これらの分析をもっと深めて、以下のように進化させないと、使えるノウハウにはならないのではないか、というのが、今時点の考えです。

  • Aという特徴を持った主人公を描きたいのだ
  • その「特徴A」を面白く(or 印象的に or 感動的に)、かつ分かりやすく描く手法としては、「手法B」、「手法C」、「手法D」が思いつく
  • このストーリーのテイストを考えると、ここでは「手法D」を選ぶのがベターだな。なぜならうんぬんかんぬん

 目指すのは、こういうノウハウです。今はまだ、

  • この優れたシーンではこういう流れで演出されているが、これはもしかして「手法B」という(一般化できる)技術なのではないか!?

という仮説を立てて、それの成否を見ている段階です。成否で言うと、否かもしれず、先は長い。長いのですが、すでに仮説はいくつも見つかっており、ワクワクが押し寄せてきています。パーティの主役になれるかもしれません。

 仮説が自分の中で確信に変わって、冨樫先生のように、名前をつけて管理できる日が来たら最高です。なんにしてもノウハウ本が溢れている素敵な時代ですが、大枚はたいて読み漁るだけで満足しがちな自分なので、手を抜かずにやっていきたいなと思います。

  ……ということを楽しく書いていたら、時間があっという間に過ぎていき、深夜。メソッドの研究は進んでいない。馬鹿。という雑なオチをつけたところで、今日は失礼します。今から研究するぞ~~!